リョウタのダストシュート

主にアイドルマスターミリオンライブ!について、書きたくなったことを書くブログです。掘り出し物はたぶん埋まっていない。

【#imas_ml_6th】UNI-ON@IR!!!! Fairy Station 感想(ほぼ2日目)【福岡公演】

【前置き】
ミリシタ内イベントのUNI-ON@IR!!!! が終わって以来、じりじりと書いてきた、現実のUNI-ON@IR!!!! Fairy 福岡公演の感想でございます。

ただし最初に注意書きを。このFairy公演は蓋を開けてみれば、Angel,Princess公演で出来上がったかに見えた流れをすべて踏襲するわけではない、意外な内容を含んでいました。それが私にはあまりに衝撃的だったため、1日目では完全に混乱し、せっかくのキャストさんたちのパフォーマンスも身を入れて見られないという体たらく。2日目になってやっと、今回はそのやり方が選ばれたのだと気持ちを整理し、乏しい感受性を精一杯働かせて公演を見られるようになりました。

というわけで、公演には両日ともライブビューイングで参加したのですが、ここで記述する対象はほぼ2日目の内容のみとなります。また、自分のアンテナでキャッチできたことばかりを書いていくので、書くべきことを書き落としたり的外れなことを書いたりするかと思いますが、笑い飛ばしていただければ幸いです。

【本文・ユニットパート編】

挨拶代わりの「Fairy Taleじゃいられない」(Fairy Stars揃い踏みはさすがの迫力!)からスタートした今回の公演。まずはユニットパート、その先頭はD/Zealですが……このユニットについての記述はここではパスし、ジュリア&あいみん、静香&ころあずについては追々書いていきたいと思います。ともあれライブ当時は、765AS曲のカバーをしないユニットが現れたことが私にとっては第一の衝撃でした。

2番手は夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE- でしたが、このパートはある意味大問題作。なぜなら……

・「昏き星、遠い月」を超長尺にアレンジして「Everlasting」につなげ、終演後は“エドガー役・所恵美”といった形で“演者”が挨拶するという一幕のミュージカルを演じきる

サイリウムを振るようなタイミングも一切なく、そもそも初めにモニターには「座ってご鑑賞ください」のテロップが表示され、要するにアイマスライブのお約束をことごとくお断りしちゃった

AS曲どころかミリオン曲のカバーもなく、本当の演者である声優さんの名前すら一切出ないという徹底ぶり

この第二の衝撃に、1日目はまさに血を抜かれたような心地になり、終演までフワフワポカーンとしていたわけです。しかし心の準備をして臨んだ2日目は、その衝撃を「観客を舞台の上の世界に惹き込む圧倒的なパワー」と受け止め、目の前で展開する物語に没入することができました。

その心境で見た時、いずれの方もたいへん素晴らしい演技をされていたのですが、出色は莉緒(立花子さん)が演じるエレオノーラでした。その瞳に映るのは自分の目的のために他人を利用する悪の心、そしてそんな境遇を自嘲するような悲しい色。赤いカラコンという反則級の装備もあったにせよ、それを差し引いても、あの視線には脳裏に焼き付いて消えない魔力があったでしょう。

それと、このユニットの話をするならば衣装「ブランエノワール」のことは欠かせませんね! スタイルお化けのゆきよさんや、千鶴が憑依している野村、さんの何とカッコいいこと! 莉緒になりきってアピールする立花子さんの何と艶めかしいこと! そして朋花を演じるこっこちゃんは……言ってしまえば「すごく似合ってた」で終わってしまうのですが、その似合いぶりがもう途方もなかったのですよ。元々「天空橋朋花×ブランエノワール」の組み合わせはミリシタでもトップクラスの相性の良さだと私は思っています。聖母を自任するなど、中二病確固とした自分の世界観を持っている朋花だから、ゴシックロリータ風のあのドレスがよく似合うということかもしれません。そんな「ブランエノワールが似合う朋花」を演じきってくれたことりさんにはひたすら感謝です!

(余談:今回のミュージカルで朋花(こっこちゃん)は黒い日傘を差して登場したわけですが、その姿にお隣の事務所の神崎さんが連想されて仕方ありませんでした。あの二人は話してみれば意気投合できるかも、なんて……)
ただ、夜想令嬢の4人が衣装をバッチリ着こなしていたからこそ、2日間を通してお決まりの「回ってー!」のチャンスがなかったことだけがちょっぴり残念でした。

さて、ユニットパート3番手はEScape。歌唱・台詞・表情・仕草などなど、総合的な演技力で魅せた夜想令嬢に対し、こちらは歌声に特化したパフォーマンスで、また別の物語世界に惹き込んでくれました。ASカバー2曲を含む4曲が披露されるというぜいたくな構成。または吹き荒れるVo力の嵐にひたすら翻弄される時間。このパートについては特に多くの感想や考察が書かれていて、私が書くことなどそれらの焼き直しにしかなりませんが(それは他のパートもそうか)、それでも一筆書いておきたいのは「LOST」。大切な人々と過ごして育まれた温かい感情が溢れ出す、まさにEScapeにしか歌えない名カバーでした。愛にも敬愛・恋愛・親愛といろいろな形があるけれど、それを知るにはアンドロイドたちにはちょっと時間が足りなかったね、って……。

そこから前半のトリを務めるのはJelly PoP Beans4人。「ART NEEDS HEART BEATS(Four Heart Beans Ver.)」では、2日目、曲中でロコ(あつひめ)が歩・昴・桃子の名前を呼ぶサプライズがありました。「I did + I will」ではロコが白い光にライトアップされ、仲間の3人が白を分解した「光の三原色」である赤・緑・青のライトで照らし出されるシーンがありました。この辺りの演出には、ミリオンライブ!がいつも大切にしている「仲間の絆」を感じて胸が温かくなりましたね! そして演出と言えば……専門のダンサーさんをお呼びし、タップダンスやラインダンスを取り入れた「月曜日のクリームソーダ」! まちこがバックダンサーさんと一緒にチアダンスを踊っていた(あれはあれでグッド)ミリオンも、「本格的アーティスト路線」を目指し続けてとうとうここまで来たかと、コンテンツ自体の成長ぶりを実感してさらに胸が熱く……! 全12ユニットのトリにふさわしいステージでした!

【本文・混成ユニット&ソロパート編】

2日目の最初に来たのはしずしほの「Decided」。切ない別れを経てそれぞれの新しい道へと踏み出すふたりを描いた歌ですね。ミリオン6thであると同時にミリシタ2ndでもあり、MTGシリーズのユニットを前面に押し出した今回のライブでこれを披露するというのは……やはりそういうことでしょうか。ミリオン2nd3人が、3rd4人が揃い、4thでついに(やや強引とは言え)5人が集結できたというのも、物語として完成された感がありますし。いやもちろん、妄想はあくまで妄想に過ぎませんが。

(後日追記:この文章は、「クレシェンドブルー」や「しずしほ」をテーマにするのはここで終わりではないか、という意味でしたが、実際はその後も、ライブでもゲームの中でも何度も話の種になりました。そもそもアイマスにおいて、何かを終わりにするなんてあるはずがなかった。思わせぶりなだけの文章を書いてはいけないね。)

2曲目「恋心マスカレード」。アレクサンドラの面影すら漂っているような、史上最も凛々しい千鶴でしたね! 1日目の最後のMCではパリピ力溢れる挨拶でころあずを真顔にならしめた野村、さんですが、大サビの「強がりな言葉のループを キスでふさいでほしいの」を歌う表情をアップで撮り抜かれたところはもう千鶴そのもの。体格まで千鶴に近づいているような錯覚すら覚えました。かつては合言葉だった「さあ、行きますわよ!」は今回もありませんでしたが、もうそれがなくても大丈夫、ということでしょうね。

3曲目「ライアー・ルージュ」。後のMCにて天さんが「あの曲は何度も歌ってきているのである意味慣れています。ただ、その慣れが緊張感の無さにつながってはいけないので、そうならないよう気持ちを込めて歌いました。余裕がない頃の志保さんの心情を歌った曲でもありますし」という旨のお話をされていましたが、それは完全に成功した素晴らしいパフォーマンスでしたよ!

4曲目「フローズン・ワード」もまったく同様、慣れが純粋に強さにつながる名演でした!

(余談:後のMCでゆきよさんが曲名を言う時、一瞬間違えそうになっていたので戸田くんには未だに罪があります。 ( *°ω°⊂彡☆))Д´) パーン )

5曲目「Catch my dream」。こちらは本当に、多幸感という言葉がよく似合う歌とダンスでしたね。ターンするたびに、衣装「ブラッディ・ビート」のスカートがふわりと広がるのがステキでした。あーくるくる。アンコール準備中のハイライト映像では、獣のような表情で歌うシーンを映されていた静香(ころあず)ですが、自分としてはこちらのように楽しそうに歌う方がよく似合う気がします。というか、猛禽みたいな気迫をまとって歌うのが似合う歌姫なんてそう何人もいてはたまりませんよ。

6曲目「brave HARMONY」。大好きな曲なのですが、昂(たかぶ)りすぎて逆に……ということか、記憶がほとんど残っていないという悲しみ。

7曲目「ローリング△さんかく」。ライブで生まれたサイリウムの三角・四角持ちがミリシタにも導入され、プレーするPたちの目に触れ続けてきた実績が還元された結果、さらに高密度で会場を埋め尽くす△の海。リアルとゲームとの劇的な相乗効果。歌唱の終盤、LVカメラの映像で、桃子(けーしゃま)が△の枠の中にほぼピッタリ収まった瞬間を見られたのは感動的な体験でした。△を掲げていたPさんもLVカメラマンも本当にグッジョブ!

8曲目「HOME RUN SONG♪」。こちらも記憶は喪失気味……ですが、青い空に吸い込まれるようにグングン飛んで行く白球のような、そんなのびやかな歌声だった印象だけはくっきりと残っています。すっげー良い歌で、ブランクなんか全然感じなかったぜ!

そして9曲目「Raise the FLAG」ですが……実は今回私には、愛実さんが本来の実力を出し切れていないように思えて(全体曲以外のトップとラストを務めるというプレッシャーが大きかったのかしら)、それもあってトリの「侠気乱舞」よりもこちらの方で、最高潮にぶち上がり申し上げていましたFairyのクールな仮面をひっぺがし、音程すら半ばぶっちぎり、明日のプログラムがないこともあって、喉も壊れよとばかり絶唱する恵美・歩・瑞希(ゆきよさん・戸田くん・あべりかさん)! とはいえ、ただ力任せにがなり立てていただけではないのですよ。もしそうなら、3人の熱さがこれほど忘れがたく心に刻まれることはなかったでしょうから。全力を振り絞りながら、同時にその力を精密に、自由自在に操っている……最高の職人芸でしたッ!

あと、「ミリオンスターズから765ASに向けた挑戦状」という意味もある(と私が思っている)この歌を、HOTCHPOTCH FESTIV@L!! で逆に叩きつけてきてお株を奪った感のあるパーフェクトサンに対して、ようやくリベンジを果たせたなという感慨もあります。

戸田( *°ω°⊂彡☆))Д´)大先輩 パーン

この後の全体曲については、割愛することをご容赦ください……。

【終わりに・一つだけ欲しがりな感想など】

どのユニットにも、765ASカバーを歌ってほしかった。ミリオンライブ!にはミリオンスターズとASが共存しており、時に手を取り合い、時に競い合ってお互いを成長させていく(アイドル達も中の人達も)、その関係性が一つの醍醐味であり一つの生命線だと思っています。だからD/Zealにも夜想令嬢にもJPBにも、ASの歌に挑戦する経験をまた一つ積んでほしかったし、歌がユニットに新たな色を付けるのか、ユニットが歌を新しく彩るのか、生まれるものを見てみたかったわけです。

とはいえ、そんな基本的なことはライブ運営の偉いおじさん達もそれこそ死ぬほど考えたでしょう。その結果として今回の構成が選ばれたのならば、それはケチをつける筋合いのものではありません。ユニットの持ち歌やメンバーのソロ曲を掘り下げる経験からも、得られるものは数多くあったことと思います。というわけで今の私は、これからのチャンスに期待するのみです。なにしろミリオンライブ!にはまだまだ洋々たる前途がありますから。

UNI-ON@IR!!!! Special公演の成功を祈りつつ、この辺りで筆を置かせていただきます。乱文にお付き合いくださり、ありがとうございました。